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誰向けでもない、自分のための記事。


Twitterで、何人かの方が、読書感想文について話してて、夏だなぁと思った。
そのなかで、どうして漫画やアニメは「推薦図書」になったりしないのかな、
社会的地位が低い、
っていう声が結構大きくて、
漫画についてのフォロワーさんも多いし、
そんな話題になっていって。

さくらももこさんが、エッセイのなかかなんかで、
「漫画の神様=手塚治虫先生が、お医者さんで良かった」
と言っていたのを思い出した。
漫画の神様が
お医者さんなのか、
路上生活者なのかは、
かなり違う、
という感じなのだろう。

個人的には、はあ???って感じですが。
でも、そういう価値観が存在することは、
非常によくわかります。
権威は必要なんだろう。
社会的地位とは切っても切り離せないのだろう。

それはおいておいて、
ぱっと思ったことは二つあって、現状、

1.漫画は歴史が浅い。
2.漫画はPOP&EASYであることに価値がある。

んじゃないかなっていうことだった。

日本の漫画は、
生まれて、広がってから
100年すら経ってないし、
ビジネスモデルもどんどん変わっていって、
デジタル媒体が生まれて、混沌とした状況にある。
漫画という表現そのものも、どんどんカオス。
今後どうなっていくのかわからない。
文化というのは、
三世代くらい周ってから、やっと、「根付いた」と言っていい気もする。
少なくとも、小説さんとか、絵画さんに比べたら、歴史が浅い。
いきなりその域にはいけない。
いこうとするのは、いい。

蛇足:
 映画も歴史は浅いけど、歴史ある芸術である演劇をベースにしたこと、
 歴史ある芸術である音楽、服飾などと大いに関連すること、
 大勢の人が組織的にかかわっていること、
 権利獲得活動のさかんなアメリカで発展したことなどを背景に、
 社会的地位を向上するのに成功してるんじゃないかと思ったけど、
 映画のこと全然知らないので、めちゃくちゃ的外れかもしれない。
 ロビー活動がうまいのは、間違いない。
 日本の歌舞伎とかも、そうだろう。イメチェンに成功している芸能だ。
 映画については批評文化が育っているのも、大きく加担している。ような気がする。


漫画は、POP&EASYであることに価値がある。
漫画は、ハイソサエティじゃない、気取っていない、誰かのものじゃない。
少年漫画、とか、少女漫画、とかいう区切りは一応あるけど、それ以外の人が読んではいけないということはないし、金持ちでも貧乏でも読んでいい。
漫画雑誌も安いし、単行本も安い。(漫画家のギャラも安い、じゃ、困るんだけど。。。
そして、そこに価値があるんじゃないか。
そのほかの芸術に比べて(漫画がアートかっていう話は今はほっとく)
圧倒的にPOP&EASYで、そこが強みだ。
もし、漫画がめっちゃ社会的地位高まって、
それこそ推薦図書に選ばれるものになったら、
それを強制的に読まされて、感想文書かされる小学生が出てきたら、
漫画そのものの持つ価値は変わらなくても、とりまく状況が変わると思う。
漫画が「わかりやすすぎるからだめ」という人がいる。
そんな人が、「学習の効果を高めるためにタブレットを使ってデジタル学習を!」とか言い出したら、いいギャグだ。
漫画はわかりやすい。そこに価値がある。

他にも色々思いついたけど、
とりまそんな感じで。

漫画が社会的地位を向上させていってほしいな、と思う。
させていくことに力を貸したいと思う。
じゃなきゃ、この先がない。

でも同時に、
例えばごみ箱に突っ込まれている漫画雑誌とか、
「漫画なんて読むのやめなさい!!」と言われている存在であることも、
実はとても重要ではないかと思う。

という感じでで。

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