忍者ブログ
サン・アンド・スターズ・ザ・ウェッブの情報発信地。
[497]  [496]  [495]  [494]  [493]  [492]  [491]  [490]  [489]  [488]  [487
 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2018年11月16日に、KIRINJIデビュー20週年ライブに行ってきました。個人的備忘録として日記でも書こうと思います。

どこから書くといいかわからないので思いついた順に書きます。

まず、私は、今のKIRINJIの活動はネットで見たりyoutubeで見るくらいであまり知らず、堀込泰行さんのファンです。兄弟時代キリンジについては、だいだいだいだいだいだいだいだいだいすきで、ファンです。

2013年にヤスが脱退したあと、もう大好きなキリンジは新しく観られないんだなぁと思っていた。もし遠い未来、なんかの際に一緒に演ってくれることはあるかもしれないけど、ないんだろうなぁと思っていた。それが、デビュー20周年に合わせて、5年ぶりにヤスもKIRINJIと演ると聞いて、秒でファンクラブに入り、ファンクラブ先行でチケットを取りました。いいお金かかりましたが、チケット争奪戦はやっぱり激しかったみたいで、無事に指定席取れたのは幸いでした。取ったのは豊洲二日目で、最後の公演のほうがおヤスの声の調子がいいんじゃないかと思ったからですが、一日目とかのほうが曲目多かったみたいです。二日目はカメラが入ってたので、MCもほとんどなかったし、サラッとしてたみたいです。結局全日程行った人が一番美味しかったやつです。豊洲は指定席以外に後方スタンディングがあったけど、あれは厳しい。段差がないし、ぎゅうぎゅうだし、そして三時間半。無茶だ。ほとんど見えなかった人も多かったみたいだ。

セットリストネタバレは観ませんでした。会場で驚きたかったし、予め誰かの感想聞いちゃうと流されるかなぁと。でもそれなりにキリンジクラスタの方のツイッターをフォローしてるので、ちらちら感想は聞こえてきて、とりあえず二人共元気ということで、楽しみに当日豊洲へ向かった。

豊洲pitは初めてだったが、海辺に建つ倉庫のような箱であった。もっと言葉を選ばないで言うと、掘っ立て小屋。でも、収益が東北復興に使われてるらしいので、よい。

それはそうと、夜の豊洲エリアは夜景がきれいで、都心のライブハウス行くまでに疲弊する感じがなくてよかった。でも、東京の果てにあるので、終電がなくて途中で帰らなきゃ行けない人が少なくなったとか。(エイリアンズ風に言えば、この星の僻地ですね)

会場に着くと、キリンジ好きな人がめちゃくちゃ集まっていて、うわ~、めちゃくちゃ集まっている!と思った。アラフォーくらいの(つまり、高樹やヤスと同い年くらいの)女性が多かったが、おじさんもいたし、グレーヘアの方もいたし、お子さん連れも結構いた。若い男性で、一人で来てる感じの人もちらほらいた。ヤスインストアライブのときより年齢が若い感じがする…コアなヤスファンはやっぱりヤスを可愛いと感じる年代の女性が多いのだろうか? あとヤスファンより男性が多いと思った。高樹って男性から人気ありそう。私が男性なら高樹大好きだと思う。そんなのどうでもいい、たまたま今日の客層なのかもしれないけど、そういう印象を受けた。外のコインロッカーに荷物を入れた。長丁場で飲み物ないと辛いなと思ってたけど、ワンドリンク制で、カップドリンクじゃなくてペットボトルも選べたので助かった。

開場してすんなり中に入り、あんまり並んでなかったので物販列最後尾についてみた。正直グッズを欲しいタイプの人間ではないんだけど、まぁ、時間あるし見てみようかなと。並んでる人皆言ってたが、過去ツアーグッズの在庫処分……再販が主で、今回のツアーグッズというのはほとんどなかった。ええと、ステーショナリーグッズと、傘と、クラッチバッグと、20周年記念本……はどこかで売ってたのだろうか、見なかった。買うのなさそうだったが、奥の方でファンクラブ限定グッズが売ってて、ビックリマンシール風のステッカーはゼッタイほしかったので、ダッシュして2セット買った。売り切れたのはその直後であった。

お席はいいところだった。真ん中後方くらいで、中央通路に面していて、前から2列目だったので、ステージがよく見えた。豊洲pitは死ぬほどトイレがあるので、女性でもあんま並ばずにトイレに行けた。

そわそわしてたらあっという間に開演時間になった。

なんとなく聞いていて、最初堀込泰行、KIRINJI、キリンジ、KIRINJIという構成なのは知っていた。

ヤス登場。私は先月インストアライブでお会いして以来です(ライブに行ったことを会ったと表現するタイプのファン(サイン会でお話したんだ!

ソロデビューファーストアルバムの曲、馬の骨の曲、最新アルバムの曲からそれぞれ。
私は馬の骨がめちゃくちゃ好きだったので、めちゃくちゃうれしかった。なんとなく、chewin gum on the streetはやるんじゃないかと思ってたら、やってくれてうれしかった。日記なので全然レポじゃなくてごめん。ギターがかっこよくて、ヤスってやっぱロックの人なんだなぁと思った。燃え殻もライブで観れて嬉しかった。

あっっっというまにwhat a beautiful nightで終わり。えっもう??もう???と思ったが、時計を見ると既に8時前。実は1時間弱はやっていたのだ。本当にあっという間だった。

数分の場面転換ののち、KIRINJI。お兄様(掘込高樹氏)を見るのは、ライブを見るのは、初めてだ。
KIRINJI初心者の私でも知っている進水式、冬来たりなば、雲呑ガールでめちゃくちゃトバしてるなぁと思った。キリンジ時代と比べ物にならないくらい歌がうまくなっていらっしゃって、お兄様……と思った。
あと、バンドとしてのクオリティがすごい高くて、こりゃ、ファンはたまらないなと思った。ライブに行くべきアーティストだと思った。

終わった瞬間トイレにダッシュし、続いてはアーリーキリンジ……と最近呼ぶ、兄弟キリンジ。
お二人揃っての演奏は、2013年以来だ。

牡牛座ラプソディのイントロが流れ、会場から声が上がる。20年前、デビュー当時の映像。あまりに若くてちょっと笑いが漏れる。
色々なライブ映像を継ぎ接ぎして、歌詞にリップシンクさせている力作だった。作った方のキリンジ愛が伝わる良い映像。これ、売ってほしい。最後、意味ありげに高樹がヤスから離れて行くところで映像が終わる。

そして、ニュータウン。雨をみくびるな。アルカディア、エイリアンズ、Drifter、最後は双子座グラフィティだった。

これを観に来たのだが、あっという間の幻のような出来事で、あんまりはっきり覚えていない。
一生懸命2人を2人共視界に入れておいた。次いつ見られるか、もしかしたら一生ないかもしれないから。

アルカディアのギターソロとアウトロ、ヤス生き生きしていた。
エイリアンズ、最初のほうはちょっとラバーズっぽい歌い方だった。でも、ああ、エイリアンズだ・・・と思った。
Drifter。演ると思っていた曲の一つ。ヤスのための曲、高樹の曲、という感じが個人的にとてもする曲。
双子座グラフィティ。キリンジ!!!!っていう感じがする曲。デビュー曲だから、というのももちろんあるけど、なんか、ある時期のキリンジ空気感が詰まった曲のような気がする。歌い慣れた歌だったせいか、最後だったからか、ヤスの表情はとても軽やかだった。

どの曲だったか、双子座かなぁ、
ヤスが歌いながらぐるーっと観客席を見渡していたのがとても印象的だった。手前、真ん中、右、左、それから後方スタンディングと、じっくりゆっくりお客さんを見て歌っていた。"きりんじ"のお客さんをじっと見ているのかなと思った。

一方高樹は終始引いていて、キリンジとしての彼は確かに引いた存在だったが、それにしても引いていて、あくまで、ここがメインディッシュじゃないぞというか、俺が見てほしいのはKIRINJIだぜという感じが伝わってきた。そりゃそうだ、今現役でバンドやってんのに、過去がメインじゃ困るよな。と思った。

そして夢が終わってしまって、ここから現実。

KIRINJIの曲をたっぷりと。

現代KIRINJI未履修の私は知らない曲もあれば、知っている曲もあったのだが、全部クオリティの高い音楽だった。

ところで着席ライブだったのだが、もちろん盛り上がりたい人は時々立ち上がっていた。大阪とかは、アーリーキリンジでみんな立ち上がったそうだが、この最終日は、さすがにKIRINJIのファンの人が多いようで、このKIRINJIパートが一番盛り上がっていた。それでいいと思う。

というわけで私も座って見ていたのだが(音楽は座って聞きたいタイプ)唯一立ったのが、The Great Journeyで、どこからともなくラップ(本来はRHYMESTERが担当)が聞こえてきて、えっ、だ、誰!?と思ってキョロキョロしたら、KIRINJIの玄さん(還暦)がいきなりハンドマイクでラップをし始めたのだった。これが個人的にすごいツボで、この日最もテンションが上がった瞬間だった。かっこよかったなぁ。

KIRINJIのファンの人は、ちゃんとした音楽のファンの人が多いからか、ちゃんとラッパー呼べとか、高樹は歌かギターに専念してキーボーディスト入れろという感想をあちこちで見たが、私はどちらもとても良いと思った。

あと、豊洲pit、あんまり音良くない。ボーカルが全然聞こえなかったり、音割れ割れで、曲として知ってるから聞けるけど、知らなかったらどういう曲かわからないんじゃないかと思うようなのもあった。低音はめちゃくちゃ響いて、胸がどんどんするくらいだった。あとでタイムシフト予約していたニコ生を聞いたら全く印象が違った。楽器の音は会場で聞いたほうがいいし、ボーカルはニコ生のほうがいい……でもバランスは(あんまり良くない意味で)甲乙つけがたいと思った。あと、高樹のMC、8割何言ってるか聞き取れなかった。おいいいい

最初三時間半と聞いて、やばい、と思ったのだが、終わってみると本当にあっという間で、あれ、さっき豊洲来たのにな……と思った。

アンコールはなかった。ないだろうなとも思っていた。そして、それが、高樹氏のある部分での答えだと思った。ツアーグッズの少なさ、3daysであること、あくまで引いた引いたキリンジプレイ、めちゃくちゃ気合の入ったKIRINJIとしてのプレイ。今を見てくれ、今からを見てくれ、というのが答えだろうなと思った。

そもそもこの一連の20週年記念企画が、彼がそんなに望んだものではないんだろうなと個人的には思っている。乗り気じゃなさがすごいと言うか……。

堀込泰行はあくまでスペシャルゲスト。20週年記念に駆けつけたゲストという扱いであった。

そりゃそうだ、という思いと、そりゃないぜ、という思いが、半分くらいであった。
今のKIRINJIが最高にプライオリティを置いておくものであるのは当然として、20週年というのであれば、同じ日に同じグループとしてデビューし、15年やってきたのはヤスだったわけで、うーん、という思いが残ったのは事実だった。そもそも呼ぶなって話なのかもしれないが。相棒に亀山くんが出ないのと同じでさ。
※ちなみにコトリンゴさんにも声をかけたけど断られたのかなぁと思っているが、どうだろう。ヤスは、「呼ばれたから出た」そうだし。

ライブ自体はとても素晴らしかったのだが、その、うーんという思いが残り、ツイッターでいろんな感想を検索したりした。キリンジ時代に終止符を打てたという人もいれば、やはり複雑になったという人もいた。匿名掲示板だともっと赤裸々な感想があるかもしれないが、そこまでの興味はないので検索していない。

そんなこんなで家路に着くと、玄さん、コーラスの真城めぐみさん、ベースの千ヶ崎さんのインスタやツイッターで打ち上げの写真がアップされ、高樹とヤスが2人並んで、20週年記念ケーキに入刀している様子を見た。

あー、なんだよ~、と思った。

そして後日、さらにその写真をヤス自身もインスタに載せ、僕達の20週年。お互い頑張ります。というコメントがあり、なんだよ~ヤス~~~~と思った。そんな屈託のないコメント出されたら、モヤモヤしてられないよ。そこで、この件は雲散霧消した。

後半思いっきり思ったことを書いたが、本当に、KIRINJIを続けている高樹には感謝・感謝だし、まだまだ進化してクオリティの高い音楽をやり続けているのがかっこいいと思う。ライブは本当にすごかったので、きっとこれからも沢山の人を魅了していくんだろうと思った。

ヤスは、ずっと言われているけど声がなかなか出ないこともあったり、ギター全曲やり直したりするんだけど、私は彼の作るスローな、のんびりした世界が好きで、新曲を作ったら聞かせて欲しい、昔の曲もいい曲ばっかりだから、やったら聞かせて欲しい。そんな心境だ。

ライブハウスを出て、電車まで余裕があったので、夜23時の東京湾を眺めていた。夜景がめちゃくちゃキレイだ。海はおだやかで、私の鼻が詰まっているのか、最近の東京湾はきれいなのか、臭いにおいもしない。ベンチは、冷えてきたというのに若いカップルが愛を語らったりしている。

いっとき2013年に戻ったような気がしたが、やっぱりここは2018年だった。

拍手

PR
 
powered by NINJA TOOLS // appeal: 忍者ブログ / [PR]

template by ゆきぱんだ  //  Copyright: サン・アンド・スターズ・ザ・ウェッブログ All Rights Reserved